かがくくらぶコスモ
2024年5月
1日 【仮説実験授業】いきもののつながり②
榎本昭次先生
8日 【ぺーパークラフト】紙で作る工作
鈴木佳子先生
15日【仮説実験授業】いきもののつながり③
榎本昭次先生
22日 【野外観察】春の植物〈東京学芸大学構内〉
坂内秀三先生
29日 お休み
★募集についてのお知らせ★
●会員の人数が定員に達しましたので、締め切らせていただいています(20240415)
お申込み(事前の入会を前提とした授業への参加(体験)を含みます)は現在受け付けていません。
今後空きが出ましたら改めてブログ内で案内をさせて頂きます。
=====
1日【仮説実験授業】いきもののつながり②とモルカ大会
今日のお客様は「オオカマキリの幼体」「ヒキガエルのオタマジャクシ」「ヤゴ」「ハラグロオオテントウムシ」「ナミテントウムシ」「ケラ」「ヤモリ」…。多様な生き物たちです。
大きさが1㎝以上もある日本最大級の「ハラグロテントウムシ(左)」
「ナミテントウムシ(右)」と比べても立派!!
「ナミテントウムシ(右)」と比べても立派!!
指先に乗るほどの小さな「オオカマキリの幼体」も人気です。榎本先生のご自宅で卵から孵化したものだそう。200匹ほど生まれても1~2匹しか成虫まで生き残れないそうです。
そしてカマドウマに寄生するハリガネムシの話はとても興味深いものでした。
はて?イワナやヤマメが主に食べるのはカマドウマ…。水生の魚たちがどうやってカマドウマを食べるのでしょう。たまたま?それにしては多くのカマドウマなど陸生の生きものを食べた形跡がみられるとのこと。しかもその魚たちが食として得られる年間に得る総エネルギー量の6割くらいをカマドウマを食べて得ているというのです。(Sato et al. 2011)
魚のお腹から一緒に出てくるハリガネムシにヒントがあるという話になると、子ども達はがぜん目が輝きました。
この研究をされている佐藤先生の「好きな事を続けた末の大発見!」のお話は、ぐっと身近に感じる等身大のお話でした。
はて?イワナやヤマメが主に食べるのはカマドウマ…。水生の魚たちがどうやってカマドウマを食べるのでしょう。たまたま?それにしては多くのカマドウマなど陸生の生きものを食べた形跡がみられるとのこと。しかもその魚たちが食として得られる年間に得る総エネルギー量の6割くらいをカマドウマを食べて得ているというのです。(Sato et al. 2011)
魚のお腹から一緒に出てくるハリガネムシにヒントがあるという話になると、子ども達はがぜん目が輝きました。
この研究をされている佐藤先生の「好きな事を続けた末の大発見!」のお話は、ぐっと身近に感じる等身大のお話でした。
最後は最近のみんなのお待ちかね「モルカ大会」。
モルカカードは全50種の分子の絵札と、読み札にはその分子の特徴が書かれたカルタカード。見えない分子・原子の世界をカルタで表してあり、イメージと特徴をつかむ楽しさがあります。夢中になって遊ぶので、いつのまにかたくさんの分子博士が生まれています。
モルカカードは全50種の分子の絵札と、読み札にはその分子の特徴が書かれたカルタカード。見えない分子・原子の世界をカルタで表してあり、イメージと特徴をつかむ楽しさがあります。夢中になって遊ぶので、いつのまにかたくさんの分子博士が生まれています。
モルカ大会ではみんな真剣勝負!(#^^#)
8日【ぺーパークラフト】紙で作る工作
15日【仮説実験授業】 いきもののつながり③
今日は3回目となる〝いきもののつながり〟。
今回のキーワードは「寄生」。
前回から話題に出てきた「ハリガネムシ」の話から始まりました。日本では14種類が記載されているというそうです。
今回のキーワードは「寄生」。
前回から話題に出てきた「ハリガネムシ」の話から始まりました。日本では14種類が記載されているというそうです。
その特徴は独特です。寿命は約1年で、この間に2種類の宿主に寄生するというのです。4~6月のちょうど今頃産まれた卵から孵化し、幼虫はすぐにカワゲラやトンボなどの幼虫の体内に寄生します。そして成熟するまで体内で過ごし、時が来ると宿主の脳をコントロール(!)して水辺に移動させ、再び水中へと戻り、また、交配・産卵するというのです。
(BIOME https://biome.co.jp/biome_blog_090/)
バッタ目から出てきたハリガネムシの一種💦
バッタ目から出てきたハリガネムシの一種💦
それでもこのハリガネムシがいることで、水生と陸性という違う環境を繋がれ、森や河川の生態系が守られているという話はとてもダイナミックです。
ほかにも「エメラルドゴキブリ」「アオムシコバチ」「アオムシサムライコマユバチ」「アカアシセナガアナバチ」…そして人にとって恐ろしい「トキソプラズマ」にまで話が広がりました。
22日【野外観察】春の植物〈東京学芸大学構内〉
森の緑豊かな東京学芸大学構内が会場です。
生態系全体、食物連鎖について確認をします。
〝植物、動物、微生物などの生物集団のそれぞれの関係とそれを取り巻く光、気温、水、大気、土壌などの日生物環境を物質の純化エネルギーの流れを総合的にとらえたものである。なお、エコロジーとは、生態学という意味です。(坂内先生配布資料より)〟
私たちヒトも生態系の一部でありながら、困った事に私たちヒトの都合でその生態系を壊しているという事を具体的に考えました。
日本では1905年の目撃を最後に100年以上その姿が確認されていないため、絶滅したといわれているニホンオオカミ。このことが食物連鎖のお話で登場しました。
畑を荒らすイノシシやシカを狩り、畑を守る存在として人々から崇められ、オオカミを神様として祀る「狼信仰」は今も日本各地に残っています。
そのオオカミがいなくなり、守られていた自然の生態系が壊れた。天敵がいなくなったことでイノシシやシカがまた畑を荒らし始めた…。そのような話はみんなどのように受け止めたのでしょうか。
いよいよ散策です。
今日のテーマ
いきものを見つけて、それらが何を食べているか考えよう
・アリやチョウ、テントウムシなど昆虫をさがそう
・スズメやカラスなど、鳥類をさがそう
そのオオカミがいなくなり、守られていた自然の生態系が壊れた。天敵がいなくなったことでイノシシやシカがまた畑を荒らし始めた…。そのような話はみんなどのように受け止めたのでしょうか。
いよいよ散策です。
今日のテーマ
いきものを見つけて、それらが何を食べているか考えよう
・アリやチョウ、テントウムシなど昆虫をさがそう
・スズメやカラスなど、鳥類をさがそう
・カエルやトカゲ、ヘビなど見つかるかな?
ねぇ、ねぇ、これって〝ネマガリダケ??〟
もしそうだとしたら♪
もしそうだとしたら♪
穂先はやわらかくて、根元はコリコリとした食感。
アクがあまりなく、細くてやわらかい。風味がいいという…(#^^#)✨
アクがあまりなく、細くてやわらかい。風味がいいという…(#^^#)✨
あちこち立ち止まりながら、観察と同定を繰り返します。
最後はいつもの記念撮影でパチリ。