2024年9月4日水曜日

2024年9月

 かがくくらぶコスモ

2024年9月

4日【仮説実験授業】花と実⑤
榎本昭次先生

11日【野外観察】秋の植物観察〈東京学芸大学構内〉
坂内秀三先生

18日【仮説実験授業】花と実⑥
榎本昭次先生

25日【地質学】もう一つの構造線
鈴木佳子先生

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4日【仮説実験授業】花と実⑤
 


 今日は2学期始まって最初のコスモでした。
榎本先生のご授業も夏休み前の1学期以来です。

 キアゲハやナミアゲハが蛹になった話やその姿はとてもよく似ているのに、「食生」や幼虫の姿によって見分けがつくこと、自分の食性が変化することがないこと、人間にとって微量に思える残留している農薬も生き物にとっては命取るになることを知っていて、決して食べないことなどなど…。教えてくださいました。

 またファーブルのお話から、昆虫が食草を選ぶ能力についても非常に興味深いお話も伺いました。

 先生ご自身が経験された飛行機での気圧の変化とポテトチップスの袋の膨らみ具合のお話もとても楽しい( ´ ▽ ` )

「富士山頂だとポテチの袋はパンパンにふくらみます。飛行機はそれよりも高いところを飛ぶので、もっとパンパンにふくらむと予想をしましたが、それほどふくらまないのでおかしいなと思いながら写真だけは撮っておきました」 
 身の回りの不思議やきっとこうだろう、こうかもといつも考える習慣があるのはとても楽しいと思いました。さて、皆さんはなぜだと思いますか?


 今日の花と実の授業は、ヤマブキや桜を題材にその実や種のつき方について考えました。
一重と八重の違いを実際に見て確認します。


八重咲のカーネーションの花びらの数を数えてみました。最高は60枚!?
  
 最後に榎本先生が写真で紹介してくださった「ダリア」。
「昔はよく見かけていたんですよ」
…幼いとき母が育てていたことを思い出しました。




11日【野外観察】秋の植物観察〈東京学芸大学構内〉

先生の解説をしっかり聞いて

花や実を自分たちも探してみます

出発してすぐ見つけたのは…
ロマンチックに「ケサランパサラン」で願い事が叶う🎵
と言いたいところですが、
「アメリカオニアザミの綿毛」

困りました。実は環境省により有害な外来種(生態系被害防止外来種※)に指定されています。生態系への被害を考慮して繁殖や拡散を防ぐ必要があるのです。
生態系被害防止外来種(※)…特定外来生物ではないが、幅広く生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種のこと

ちなみに。
日本特産種のアザミは北は北海道から南は沖縄まで、また、海岸沿いから山の頂まで日本全土に広く分布していて現在145種あるそうです。
(国立科学博物館植物研究部「日本のアザミ」https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/azami/index.htmlより)



散策しながら、気になる植物やいきものと出逢います。
「これは?」
あちこちから問いかけの声が聞こえます






18日【仮説実験授業】花と実⑥


 ルリタテハの幼虫はトゲトゲが毒々しくてドキドキします。
でも無毒でトゲも痛くないそうです。


キアゲハの蛹

 今日は狩人(かりゅうど)バチの代表と言われるジガバチのお話から始まりました。

 イモムシに卵を産みつけるその様子と蜂の腹のくびれが細い理由を教えてくださいました。
くびれが細くなると左右にもひねることができ、しかもイモムシの神経の部分を狙って麻酔しするというのです。賢さに驚きます。
 巣作りの時に「ジージージー」という音を出すそうです。一度聞いてみたいものです。

ジガバチは足でイモムシを挟んで
腹のくびれを利用してぎゅっとイモムシの下の方から毒針を…\(( °ω° ))/

 花と実も6回目となりました。
今回は特に「子房」について、観察と確認と考えを発表し合います。


きゅうりを縦割りにして中の様子を確認します。

きゅうりの花の話から嬉しいきゅうりタイム( ´ ▽ ` )



25日【地質学】もう一つの構造線