2024年5月15日水曜日

2024年6月

  かがくくらぶコスモ

2024年6月

5日【仮説実験授業】花と実①
榎本昭次先生

12日【浮遊生物】プランクトン顕微鏡観察
中山和人先生

19日【仮説実験授業】花と実②
榎本昭次先生

26日【自然エネルギー】バイオガス出前授業 エネカフェメタン~tea ceremony~
宮原元先生

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5日【仮説実験授業】 花と実①

 


 前回はいきもののつながりの最後の授業でしたが、その振り返りから始まりました。
ハリガネムシの一生は改めて聞いてもなかなか劇的です。

〝陸生のカマドウマを水辺にくるようにさせているのが寄生したハリガネムシという生物がカマドウマの脳をあやつっているから〟(宿主操作)
 
 どっちが頭でどっちがお尻なのかわからないという、知れば知るほど不思議な生き物です。
 毎回参加者の感想(振り返り)を共有してさらに深く考えます。


今日のお客様
「ニホンヤモリ」と「ニホンヤモリの足(の写真)」
「オオカマキリの幼虫」と「アマガエル」


「シモツケ」と「マツバウンラン」と「ひるがお」

 「アサガオ」を題材に「花、実(タネ)」の事を考えます。


 「アサガオ」の原種の花は青色。奈良時代に中国から渡ってきたそうです。中国からつたわったころは、 並葉で丸い小さな花をさかせていたといわれています。

シモツケは一つの花にめしべが5本あるそうです。

今回から秋口までのテーマとなる「花と実」
また次回のお楽しみです。


12日【浮遊生物】プランクトン顕微鏡観察


 コスモの5、6年生が、倍率調整のお役目です。先生からしっかり伝授されて、
スタンバイOKです。
双眼実体顕微鏡

 最初の取り組みは「おしべ」「めしべ」「花粉」。
先生ご自作のプレパラートを観察します。
自分で倍率調整をしながらピントを合わせ、観察し、記録します。
ちょうど先週「花と実」で花粉の授業を受けたばかり。
自分たちの目でしっかり見るところから始まりました。


観察しながら記録を書き取ります

  
 そしていよいよ「水中をただようちいさな生物」観察です。
孵化後1~2日で弱って死んでしまうというミジンコもいます。
今日はラッキーなことに孵化すぐの状態を見ることができました。

出会ったプランクトンは…
・カイミジンコ
・ミジンコ
・アオミドロ
・アブラミミズ
・カワエビの幼生
・ネンジュモ
・マルミジンコ
・ボルボックス

…顕微鏡でのぞき込んだ途端に「見て見て!」「見せて見せて!」と、歓声が上がり、次々にプランクトンを見つけ出しました。

水中の小さな生き物にも植物プランクトンと植物プランクトン、そして微生物プランクトンがいて、地球上の命を支え、循環している…。
 透明な川の清流をコップ一杯にも1000万個もの微生物が潜んでいると言われています。
顕微鏡観察でふつうなら見えない世界を探索しました。


19日【仮説実験授業】 榎本昭次先生

今日のお客様

アオムシコマユバチ…体長3ミリほどの微小な寄生蜂。
不快害虫と言われながらも、農業害虫の天敵と言われています。

 アオムシコマユバチのメス蜂は、葉っぱのアオムシの食い痕の葉からでる汁とアオムシの唾液が反応してできる特有の匂い物質から、若い齢のアオムシを捜すそうです。卵管を差してアオムシの体内に数十個の卵を産み込むそうです。

 アオムシ体内で孵化したハチは内側から寄主を摂食し、本来ならアオムシが蛹化する頃に体表を食い破って中からコマユバチ幼虫が出てくる…というから驚くやら怖いやら。

 甘い香りのくちなしとそこにやってくるホバリングがかっこいいオオスカシバは榎本先生のお気に入りだそうです。また、ご自宅のアマガエルと外にいる鳴き比べのお話はとても面白いと思いました。

 前回の振り返りでは普段は苦手なゴキブリも役に立っていることや、どの虫たちも必要であることを知ったことや、ヤモリは天井を歩くことができるけれどカエルはできないことに驚いたことが記されていました。

 今日の内容はウメのやモモ、タンポポの花と実について学び、考えました。



 モモやウメは実としてイメージしやすいものですが、その食べられる実の部分はめしべの付け根のところの子房が膨らんだものという事を改めて確認しました。

 また、昔の日本ではタンポポは昔は食用として育てた歴史がある話や、ヨーロッパでは今でも食用タンポポを栽培しているという話を聞きました。 

あ、お刺身についているのは「食用菊」ですね(#^^#)

 たくさんのセンスオブワンダーに包まれる〝かがくくらぶコスモ〟です。

 最後は期待の「モルカ大会」。
読み上げから絵札をとるまでの時間が驚くほど早くなりました。
みんな凄い✨
 




26日【自然エネルギー】バイオガス出前授業 エネカフェメタン ~tea ceremony~

生ごみから作ったバイオガスを活用する!
環境にやさしい生活を具体的に体験する授業です。
実際にメタン発酵装置で作られたバイオガスを使ってお湯を沸かし、みやびな気分でお抹茶をいただきます。
そのために一人50グラムほどの生ごみを持ち寄るのが今回のお約束です。

今日の流れと授業のポイントを確認します。


持ち寄った生ゴミはミキサーで粉砕!

 生ゴミからメタンガスを作るには?
牛の胃の中を想像し、状況を書き出していきます。

 胃の中の温度は?
 胃の中には何がいるの?
 胃の中って明るい?暗い?
 胃ってじっとはしてないよね?…確かに動いてる!!

様々な意見を確認して同じ条件をペットボトルに再現させていきます。

今日作ったものは約3週間ぐらい経つと専用の袋がパンパンになるほどメタンガスが出るそうです。一旦先生にお預けして…。

ここからは事前にメタンガスがたっぷり採集されている袋を使ってお湯を沸かします。

確かにちゃんと火がつきます^ ^

「あー!!点いた点いた!」

火の使用の始まりと言われる
180万年前の原人ホモ・エレクトス時代の人々も同じ歓声をあげたに違いない( ´∀`)!