羽化したばかりのジャコウアゲハ

ジャコウアゲハがたくさん舞い、他のチョウも多い小金井は、今年も生命あふれる街。

平林先生の授業

仮説実験授業で活発に自分の意見を述べる子どもたち

化石掘り

科学読物研究会の例会に参加 多摩川に行ってから、しばらく石・鉱物ブーム

隣の公園で

コスモの授業が終ると隣接した公園へ。なぜだか穴掘りに夢中。

2025年4月29日火曜日

2025年6月

かがくくらぶコスモ

2025年6月

4日【仮説実験授業】
月と太陽と地球⑤

榎本昭次先生

11日【洋服の科学】
綿花から糸(天然せんい)をつくろう
中山和人先生

18日【仮説実験授業】
月と太陽と地球⑥

榎本昭次先生

25日【ネイチャークッキング
ニッケイの蒸しパン

岩谷美苗先生

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4日【仮説実験授業】月と太陽と地球⑤

白いワタのような…雪虫のような…
ハゴロモ科の「チュウゴクアミガサハゴロモ」。
            
幼虫の体にはふわりとした羽のようなロウ物質がくっついている

榎本先生にお供してきました。
緑の葉っぱの上をふわふわと歩いています。
そして 他にも見事なサナギやイモムシ、そしてオオハリアリも今日は一緒です!

身近な生き物の「今の姿」を見るのはとても面白いですね。

美しい花々も。
「ビョウヤナギ」や「シモツケ」「ノリウツギ」。
春の頃の花の色よりも一層鮮やかさが目立つ気がします。

先生からめだかの卵を分けてもらいました。
3人限定。もちろん立候補!
飼育の仕方を教えてもらってチャレンジしてくれます。

5回目を迎えた「月の太陽と地球」の時間。
毎回の教室に「東」「西」「南」「北」の札が貼られ、その感覚は学習や経験で身に付くと言われている空間認識能力を鍛えます。

これまでの回では、外に出たり、ライトをボールに当てたりしながら、太陽に照らされる地球や月を確認してきました。

夕方の三日月はどの方向の空を見たらいいのでしょう

「菜の花や 月は東に 日は西に (与謝蕪村)
この時見えた月の形は??

このようなことについて、理由を述べながら今までの学びから推測をしていきます。
自分の考えを言葉にして説明を進めていると、途中から「ん? やっぱこっち」となることも。なんとなく‥と答えていた子ども達もその理由を自分で探っているのです。

それがいいですね( ◠‿◠ )

〝地球(に立っている)のくまちゃん〟が登場して、解決!


   あぁ〜〜〜、なぁるほど!

合点がいきました。

そういえば。
この与謝蕪村の句では「月は西に沈む」と思っている人がずぶん多かったらしい…😅😅😅
月がどう動くのか、地球がどう動いているのか、その仕組みはとても難しいけれど、コスモでは何度も何度も少しずつ理解を深めていくので自分で答えを導き出せます。


11日【【洋服の科学】綿花から糸(天然せんい)をつくろう

 あの可愛いふわふわの綿花を見たことありますか?
綿の実(コットンボール)です。


 昔から服飾などに使われてきた綿ですが、加工する前の枝や実には普段出会う機会が少ないかなと思いきや、最近では生花や造花のアレンジメントフラワーなどでもよく使われ、見かけたことがある人もいました。それでも、

 え?、あー、これねぇ…(??)  笑

見たことあるようなないような…、なのでしょう。

この綿から一本の糸を作るのが今日のミッションです。
ますます「?」です。


 「糸」について学び、4種類の繊維の違いを顕微鏡で観察をしました。
他の繊維についても説明を聞きます。
そして「撚り」。強度を増すことと糸として扱いやすさについて知ります。

三種の神器!と観察セット

 中山先生が集めてくださった、なんとその一部は手作りという「三種の神器」を使って糸くりの下準備から始めます。

《手順》
綿花→原綿(種と汚れをとったもの)→紡毛→梳毛(カーディング)→シートを数枚作る
→篠綿:プーニー(シート数枚で繰り棒に巻いて棒を抜く)を作る→スピンドルを使って紡ぐ
*一部ウール用語で説明

《下準備》
1、綿花をほぐしながら中から種や外側に紛れているゴミなどを取り除きます。
コツはなんといっても繊維に沿って優しくほぐすこと。その方がゴミも取れやすい👌


2、ハンドカーダーがわりのグルーミングブラシ(ペットブラシ)を使って、叩いてほぐして繊維の太さや長さを整えふわふわにします。
そのふわふわになった綿を同じくグルーミングブラシで優しく繊維の向きを揃えていきます。

*これをカーディングといい、この作業を丁寧に2回行う。
*出来上がった状態を「梳毛(そもう)」といい、これで紡いだ糸は毛羽立ちが少なく滑らかで艶が出ると言われています。



3、シートを数枚作る

《糸繰り》
カーディングが終わった綿花を糸にしていきます。
1、篠綿から撚りをかけながら糸を引き出し、タクリ・スピンドリルを使って少しずつ紡いでいきます。




糸をくる初体験。
ぐっと集中してできるのが楽しい。
今度はその糸を使って織物も…( ◠‿◠ )

綿の苗を頂いたので、秋の収穫を楽しみに育てたいと思います。



18日【仮説実験授業】月と太陽と地球⑥


25日【ネイチャークッキング】ニッケイの蒸しパン

 

 

ニッケイ(肉桂):シナモン。元々は「桂」の根から採取したものが肉桂であり、その呼び方が転じて樹木そのものをニッケイと呼ぶようになったらしい。植物全体が芳香で、三行脈(さんこうみゃく)がはっきりしているのが特徴。

 ニッケイの葉を容器に見立てて蒸しパンを作ります。
作り方は簡単です。
材料を混ぜて、葉っぱの大きさに合わせて生地を垂らしたら、蒸すだけ。
トッピングはお好みですが、今回はドライフルーツを用意してくださいました。

手順を確認して



自分たちもチャレンジします。

 教室いっぱいに広がっていた爽やかなニッケイの香りは、蒸し上がって行くに連れて柔らかさが増していきます。
 一緒に使って比べた「クスノキ」の葉もまさかの人気で、美苗先生も「そう?」と少し不思議顔でした。

 これはぜひお家でも作ってみたいと、ほとんどの子どもたちが葉っぱをもらっていきました。どんな葉っぱだとどんな香りになるのか、それを試してみるのも楽しい❣️
 そして大切なお話として使ってはいけない身近な植物の紹介もありました。
自分たちでも調べることも伝えます。

 授業中には科学的視点の質問も直接美苗先生にあったとか。
かがくくらぶコスモでは次々と教え込むのではなく、体験とそこから湧き出てくる質問を大切にしています。
 その子その子に合った授業として成り立っています。


白くて可憐なニッケイの花 

 食べる実験はやっぱり楽しい✨と、美苗先生と頷き合った授業でした。

2025年5月

かがくくらぶコスモ

2025年5月

7日【仮説実験授業】月と太陽と地球③
榎本昭次先生

14日【野外観察】春の植物観察〈東京学芸大学構内〉
坂内秀三先生

21日【仮説実験授業】月と太陽と地球④
榎本昭次先生

28日【科学工作】ロケットを作ろう!②
鈴木佳子先生

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7日【仮説実験授業】月と太陽と地球③



皆で同じ方向を指差しています。






14日【野外観察】春の植物観察〈東京学芸大学構内〉

 今日は〝幸せの四葉のクローバー探し〟から。


う〜ん、なかなかないねぇ‥

 実は、よく見つかるところにはある秘密が…
 それでも一番乗りに見つけてくれたSとねちゃん、続けて探し出してくれました。

すると…、Sとねちゃん、なんと3つも見つけちゃった🍀🍀🍀

 今日のテーマは春の植物観察。
3月に訪れた時は見事にオオカンザクラが満開でしたが、今日はそのオオカンザクラも他の桜もしっかり葉桜へと移っていました。

ちっちゃな赤い実…。さくらんぼ🥰
でも、残念ながらたべることはできません💧


 松ぼっくりの種を探し、
終わりを迎えつつあるつつじ観察とミツのお味見。

今回はたくさんのムクロジが落ちていました。

「驚いちゃったよ〜。こんなにたくさん落ちてるんだもの」と、坂内先生。

 黄色〜琥珀色のこの皮は水の中で揉めば泡が立つため、昔は洗剤として使われていたという話を聞きました。中身は羽子板の羽になる真っ黒なタネが入っています。
 以前、コスモでもムクロジ洗剤で汚れはどのくらい取れるか実験をしましたね( ´ ▽ ` ) 
 
 ムクロジのこと、ちょっと調べてみると、江戸時代後期にまとめられた書物「本草綱目啓蒙」の中には〝果実の外皮を属にシャボンと呼ぶ〟ことや〝油に汚れた布を洗うために用いる〟などといったことが書かれているて昔の〝石鹸〟として使われていたことが記されているそうです。
ナツツバキの蕾はしっかりと硬い。
まんまるで光り輝いているようにも見える。
開花は6〜7月。ツバキの種類とは思えない姿形をしている。

 恒例の「藤棚講義」。
藤棚の藤は春にすっかり刈り込まれていたのか、葉っぱは小さく、みんなお楽しみの花も実も見つけることはできませんでした。残念。


先生のご自宅からお供してやってきた「いちご」とその苗